※こちらはアーカイブブログです。反響が沢山ありましたので新しくなったブログにもUPしました。
「電池交換してもらえますか?」
1~2年に一度、お母さんに手を引いてもらい来てくれたAくん。
Aくんは、先天性の病気で眼が見えません。
光も感じないそうです。
数年前のこと、腕時計の電池交換に来てくれたAくんは、体が引き締まって、痩せていました。
『Aくん、どないしたん?』
「いや、走ってますねん、最近」
20代なのに、えらい伊賀弁でおっさん口調のAくん。
聞けば、伴走ガイドという方に一緒に走ってもらって、マラソンを始めたという・・・
すごい!の一言。
先日、Aくんは手を引いてもらって再び来てくれました。
お母さんではなく、初めましての女性の方。
『あら、Aくん、もしかして彼女さん?』
「そうでんねん」
相変わらず、おっさん口調(^-^)
『おめでとう!よかったなぁ。もしかして電池交換やなくて…?』
「彼女と指輪をしよ思って(照)」
『任せといてー!』
ご説明の中で、リングのデザインが見えないAくんには指で触ってもらって、ウチの特徴や材質についてお伝えしました。
お二人が気に入ってくれたペアリングが、手作りが故に大量生産が不可能な桜手彫りリング“桜子”を選んでくれました。
桜の花の真ん中には、雌しべ雄しべのように黄色のメレダイヤを施す、オリジナルデザインに!お待たせすること1ヶ月半、その美しいリングは出来上がってきました。
初めてするというリングに喜びをおっさん口調で表現してくれるAくんと、となりで見守る彼女さん。
お二人は将来、一緒の道を歩むとピン!ときました。
なぜなら、お二人の素敵な雰囲気はもちろんのこと、彼女さんのお名前が「瞳さん」だったからなのです。
全てに偶然はなく、必然・・・という言葉を聴いたことがあります。
いついつまでも、お幸せにね!
※Aくん、将来、結婚が決まったときにはキラキラ輝く違うリングを…待ってますよ!
ダイヤモンド神山店主:神山幸久 拝